難しいなぁと遠くから見ていて思っていて。
ある私立で、人気も偏差値も突然急落した時に、何があったの?ってザワザワして。
在校生に聞いたら、私立なのに公立出身の公立しか知らない先生が校長としてきたんだよね、そしたら、公立のやり方が根底にある中で運営するから今までと変わってしまって、おまけに私立の校長になったからって、これもできるあれもできるって、公立でできなかったことを校長が実現するための運営になってしまったんだよね。
と。
最初の数年は徐々に人気が落ちる程度だったのが、もう5年くらいだったかな、定員を切るようになって、その後は学年で15人しか入ってこないくらい落ち込んで。
で、V字回復したのは、卒業生を引っ張ってきて、今まで教育経験はなかったんだけど校長になってもらった途端、みるみる良くなって、次は偏差値がガンっと上がってしまって。そしたら、学校を見放していた卒業生も皆戻ってきて、同窓生も以前のように協力的になり、卒業生の子どもや孫も入るようになって。
と。
公立出身で私立を運営するって、難しいんだろうな。
私立小を運営するなら、私立小出身者、
私立中高を運営するなら、私立中高出身者がいいんだろうなぁ。
公立から私立に移ると、浮かれちゃうんだろうね。あれも許される、これも許される、って。
実際は許されてはなくて、世間は静かに離れて行ってて、気づいたら定員割れっていう。私立に行かせるような親は、笑顔で対応しながら、下の子はしれっと入れないのよ。良い学校ですよね、って口では言いつつ、下の兄弟も、親戚も誰もその学校に入ってこないでしょ。それが本音なんだよね。